高層マンションや高層ビルなどの高層建築でよく目にするのがタワークレーンです。このタワークレーンは一般のクレーンとはどのような点で異なるのでしょうか。今回はタワークレーンについて解説し、その組み立て方も紹介します。さらに使用する上でのメリットについても見ていきましょう。
組み立てて設置する!タワークレーンとは?
タワークレーンとは文字通りタワーのような形状をしたクレーンです。タイヤなどがついていないクレーンで支柱のような形をしたタワーを伸ばして組み立てて設置していくのが特徴とされれいます。高所でのクレーンとして利用できるため、多くの高層建築の現場で活躍しています。
タワークレーンの組立て方法2種類の紹介
タワークレーンの組立方法は、マストクライミング方式とフロアクライミング方式に分けられます。マストクライミング方式は地面に土台を設置し、そこから徐々に伸ばしていく方法です。建てる予定の建物の外へベース架台と呼ばれる基礎を設置し、マストと呼ばれるタワーの部品を継ぎ足して伸ばしていく方式です。次にフロアクライミング方式は、ベースを徐々に建物の上階に設置していく方法です。最初地面に設置したベースを徐々に伸ばしていき、途中で新しいベースを建物の中に設置して、もともとあったベースを撤去するといったことを繰り返して上に伸ばしていく方式です。解体時も2種類の方式があり、大小のタワークレーンを使用してお互いに短くしていく方法や自分でマスト部分を撤去して下に下ろし、最後はタイヤの付いたクレーン車を搬入させて、クレーン車で撤去します。このような方式で組み立てや解体を行っていきます。
タワークレーンを組み立てて利用するメリット
タワークレーンは、クレーン自体を組み立て、解体する等設置や撤去が面倒なクレーンです。一方でメリットも多く高さを自由に調整できることで高所での利用が可能なことや素早く上階に移動できることから作業効率が良いのも魅力となっています。これらのメリットから現場でも大活躍している建機といえるでしょう。