東京から近い埼玉県は、東京で勤務する方にとって子育てが難しいのが現実です。
そう言った状況を支援するのが保育園であり、保育士といえるでしょう。
埼玉の保育士の需要について
埼玉の保育士の需要は旺盛です。
ただ、ここ数年は若干下がっている傾向にあります。
待機児童が問題化した平成28年度(2016年)ごろの求人倍率は2.6倍を超えており、当時はとにかく埼玉の保育士が足りない状態でした。
待機児童も1,000人を超えており、とにかく大変な状態が続いていました。
これは全国でもワーストの人数であり、埼玉の待機児童問題は深刻な状況でした。
現在はこういった状態が緩和され、埼玉の保育士の拡充も行われた結果、求人はいまだに高い水準ではあるものの、2016年ごろにい比べるとやや低い状態です。
それでも冒頭のように東京へ勤務する方が多いため、保育園の需要は大きく、今後も旺盛な需要は続くと思われます。
埼玉は住宅都市と呼ばれる都市が多く、昼間は東京で働き、夜に埼玉へ戻ってくるケースが多い県ならではの特徴といえるでしょう。
埼玉の保育士が直面する待機児童数の推移
埼玉の保育士の需要は待機児童数に比例していると言えます。
保育園はきちんとした運営基準があり、保育士が一定数いないと定員も増やせません。
そのため、保育士が少ないと待機児童数も増える傾向があります。
そんな埼玉の保育士と密接な関係にある待機児童数は、平成28年度4月調べで1,026人でした。
これは平成27年度に比べて71人の減少がみられたものの、依然として高い水準にありました。
この数字を基準に令和3年4月1日現在の埼玉県内の待機児童数を比較すると、388人です。
令和2年の段階では1,083人もの人数がいたので、急激に減少していると言えます。
これは様々な社会的変化が影響している面も否めませんが、いまだに埼玉の保育士の旺盛な需要があることを物語っています。