架空送電線工事の主な流れ
現代社会で電気というのは欠かせない存在となっています。
電気がなければ何もできなくなってしまうと言っても過言ではないので、安定して電気を供給することはとても重要なのです。
そのためには架空送電線工事が欠かせない存在だと言えるでしょう。
そこで架空送電線工事の流れを簡単に紹介しますが、まずは鉄塔がなければ話になりません。
電線はピンと張っていないとたるんでしまうので、まっすぐ張るためには送電線が必要不可欠です。
送電線は途中の部分まで地上で組み立てを行いますが、ある程度の高さまで組み上げたらクレーンで吊り上げて残りを組み立てるようになります。
しかし、鉄塔のように巨大な物を繋ぎ目なしで組み立てることはできないので、繋ぎ目はボルトで固定する必要があるのです。
ボルトの固定は当然人の手で行うので、とても大変な作業だと言えるでしょう。
鉄塔を組み立ててから送電線を鉄塔の間に張り付けていき、試験や検査を行って完了となります。
ただし、電線は災害や劣化などで切れてしまうこともあるので、定期的に保守点検や張替えの作業も必要になるのです。
ドローンを利用した工事
架空送電線工事は大変な部分ばかりですが、特に送電線を張る作業は危険なので大変なのです。
そこで千葉県柏市にある昌和電工株式会社というところでは、ドローンを利用して送電線を張る作業を行っています。
ドローンでどのように作業を行うのかというと、ドローンを使って鉄塔の間に細いロープを渡します。
細いロープを渡し終えたら後ワイヤーに引き替える作業を行い、それから電線へと引き替えて完了となります。
このような作業をドローン延線と呼びますが、十分に経験を積んで実績も得ているベテランの操縦士が操作を行っているので、より安全で早く作業を行うことができるのです。
しかも鉄塔に上った状態で作業を行いますし、ドローンを操縦する人以外にも作業者がいるので、作業者と操縦士の呼吸を合わせないとできない難しい作業になります。