愛知県は、薬剤師の養成大学も存在し、薬剤師が多く活躍している地域です。そのため、薬剤師は地域医療を支える重要な存在としてコミュニティとも多く連携しています。そこで今回は、愛知県内で活躍する薬剤師がどのように地域と連携し、どのような役割を果たしているのかに焦点を当てました。
愛知の薬剤師によるコミュニティとの連携
愛知の薬剤師はコミュニティと積極的な連携を行っています。地域包括ケアシステムにおいて薬局として関わりつつ、地域包括支援センターの運営を行っているところもあります。ここでは薬剤師のほかにケアマネージャーや社会福祉士、看護師、保健師が連携して地域の問題に取り組んでいるのが特徴です。薬学的管理を通じて地域の健康増進を行い、課題に取り組んでいます。具体的には保険薬局、在宅医療、そして地域支援事業として企業主導型保育所事業などを行っているところも少なくありません。単に薬局を運営するのではなく、それに付随する様々な事業を通じて薬剤師の可能性を追及しているのが愛知の薬剤師が取り組むコミュニティの連携といえるでしょう。
薬剤師が運営する保険薬局とは？
薬局といえばドラッグストアのイメージがあります。しかし、薬剤師が活躍しているのは保険薬局と呼ばれる施設です。ここでは医師の処方箋をもとにして最適な薬剤を調剤し、服薬指導を行って薬剤を必要な人へ渡すことを行っています。さらに近年では電子処方箋の導入を行ったり、オンライン服薬指導を行うなどITC化にも取り組んでいるのが特徴です。患者さんの利便向上のため今も多くの取り組みを行っています。
薬剤師が勤務する調剤薬局とは
調剤薬局とは病院や診療所などの医師から処方箋を受け取り、その指示に基づいて調剤する薬局のことです。なお、似た言葉に調剤所と呼ばれる施設があります。こちらはほとんど業務が同じものの調剤所は院内薬局とも呼ばれ、入院患者さん専門の調剤を薬剤師が行っています。このように調剤薬局と調剤所とでは対象となる方が異なる違いがみられるのです。