請負業という仕事があります。
これは企業が業務をアウトソーシングしたものを受けて、代行する仕事を言います。
成果物の感性を約束する契約であり、納期までに仕事を完成させる業務です。
そんな請負業にも様々なものがあり、今回紹介する構内請負もその一つです。
構内請負とは発注者の事業所で仕事をする行為
構内請負業とは一言でいえば、発注する企業の敷地内や事業所内で業務を行うことです。
例えば、A社から部品Bの製造を請け負った場合、構内請負としてA社の工場内で部品Bを製造して納品することを言います。
飲食店でいえば、飲食店での調理業務を請け負って、その店内で調理をして料理を提供するといった業務も広い意味で構内請負といえるでしょう(基本は製造業に用いる言葉なので飲食業で用いられることはあまりありません。)。
特徴は、請負業者の自前の設備や工場を利用するのではなく、発注者の設備や工場(構内)で仕事をするといった点です。
請負業というと、自分の管理する工場で製品を製造し、それを発注者の事業所へ納品するといったイメージがあります。
しかし、構内請負はそういった形態の請負業とは一線を画すものといえるでしょう。
メリットも多く、発注先の事業所で製品を製造するので納期を短縮することができる他、製品を納品する輸送コストも削減できます。
そのため、発注先が構内請負を指定して発注するケースもあります。
構内請負に強みを持つ企業も存在する
構内請負はメリットがある反面、慣れない発注先の設備を使用して製品の品質を落とさずに納品することが求められます。
そのため、単に請負業を行っている企業でも構内請負に対応できないといったケースも少なくありません。
そんな構内請負に強みを持つ企業も存在し、売り上げの過半数を構内請負が占めているといった場合もあります。
このように構内請負は、請負業の中でも大きな一分野として、今も製造業を支えています。