累計20万部を売り上げ、2021年7月には漫画化され注目されている本です。
気になったので早速読んでみて、サクッと読めて今までの転職に対するイメージを変えてくれる本だなと思いました。
読んでみようか考えている人の参考になればと思います。
小説形式のビジネス本
この本は、転職に悩む主人公・青野が凄腕コンサルタントの黒岩から「転職の思考法」を伝授される小説形式のビジネス本です。
第1章~第4章まで主人公にだんだんと自分が感情移入していることに気が付き、おもしろく読むことができます。
転職が当たり前の現代
いまや2人に1人が転職する時代になっています。
今のままではいけないと思っていても、なかなか転職に踏み出せない人は多いです。
転職するには給与面や福利面、あと家族の了承が得られるか、悩みはつきものです。
転職するときに意識すること
転職をするときに意識しないといけないことは何か。
誰だって仕事選びは失敗したくないです。
どのように自分にぴったり合う会社か見つけるか、非常に難しいです。
実際、就職サイトに登録してみて、求人の多さに驚いたことがあります。
この本で身につく転職の思考法
本では、少しずつ転職の思考法が身に付くようなつくりになっています。
第1章仕事の「寿命」が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ
第2章「転職は悪」は努力を放棄した者の言い訳にすぎない
第3章あなたがいなくなっても、確実に仕事は回る
第4章仕事はいつから「楽しくないもの」になったのだろうか
会社が潰れても食べていける人と食べていけない人の違いは
マーケットを見て働いているかだと言います。
- 高い技術力を持った人
- どんな人とでも仲良くなる人
- 才能がなくても、高い給与をもらい続けられる人
これらの人は市場価値が高い、食いぶちに困らない人といえます。
世代ごとに重要なこと
本書では20代は専門性、30代は経験、40代は人脈が重要と述べています。
年代によって仕事に向かう方向性が違うのですね。
「業界の生産性」が給与に最も影響を与える
いま勤めている会社の業界が伸びているか、それとも伸びていないか。
同じ会社に居続けていても、衰退企業であれば成長は期待できないです。
仕事は生き方にも影響する
転職を考えることは、働くことだけでなく、生き方にも影響を与えます。
「自分はいつでも転職できる」と思えば、ダメな上司や価値のない商品を嫌々営業する必要はないのです。
自分で行動を選択できる自由を得られるんですね。
ほとんどの人に「やりたいこと」なんて必要ない
これは私が一番おもしろいと思った内容です。
高い目標や夢がなくても、ある程度仕事は出来ます。
99%の人はそれでいいのです。
まとめ
この本の中では転職活動を通じて、自分の市場価値を考える、自分の働く上で重要視するべき価値観を考える機会を与えてくれています。
転職をプラスイメージで捉えてビジネスマンが自由に働くことができるように、社会自体を変化させるきっかけとなる本です。
仕事=大変で辛いという考えが、仕事=生きる目的や生きがいになればいいなと思います。
すべてのビジネスマンが「いつでも転職できる」というカードを持てば、仕事のしがらみや人間関係から解放されて会社も社会もより魅力的になることは間違いないです。
ぜひ一度、どこで誰と働くかを考えてみてください。