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医療・看護

広島の医療を支える!SPDとはどんなものか?

広島の医療は多くの人材によって支えられています。
ただ、人材だけでなく、処置をするための医薬品や機器も重要です。
また、それらを効率よく流すことも求められます。
そこで今回は、医療を支える医薬品や機材を流通させるしくみであるSPDについて解説していきましょう。

広島の医療現場で活躍するSPDとは?

広島の医療機関には、SPD (Supply Processing Distribution)センターと呼ばれる施設や部署があります。
和名で院内物流管理システムと呼ばれるこのシステムは、病院内で使用する医薬品などの医療消耗品の供給・在庫・加工などの物流を、一元管理する仕組みを言います。
この仕組みを導入しているのがSPDセンターです。
具体的には、医療材料管理室、滅菌器器材管理室、ME機器管理室の3つによって構成されています。

医療材料管理室は、使用頻度の高い医療材料を一括購入して、各部署に供給します。
週一回ではなく、毎日供給する点が特徴です。

滅菌器材管理室は、手術に使用する各種医療機器を洗浄、点検、組立、滅菌を行う場所になります。
洗浄に関しては、基準値を厳しく設定し表面の付着微生物を1/10,000以下にまで減少するようにしています。

ME機器管理室
ME機器とは、人工呼吸器、輸液ポンプ、心電図モニター、レーザー治療装置、超音波手術装置などの医療機器のことです。
臨床工学技士が担当し、突発的な機器トラブルにも対応できる体制を構築します。

総合病院など多くの診療科を持つ広島の医療機関では、このような場所を設定して日々管理しています。

広島の医療を効率化するSPD

広島の医療機関でSPDを構築することによって、期限切れの近い衛生材料の発見や安全な医療機器の運用が可能になります。
これによって、円滑でスムーズかつ安全な医療が提供できるようになり、広島の大きな医療機関ではSPDによる管理が発達しています。