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東京と大阪の食文化の違い

同じ日本なのに全然違う食文化

東京と大阪は、同じ日本国内に位置する都市です。2時間30分で行ける距離と近くはないものの、言うほど遠い場所ではございません。しかし同じ日本でありながら、食文化は大きく違います。
分かりやすいのは、たまごやき。東京のたまごやきは「甘い」がセオリーですが、大阪の卵焼きは「しよっぱい」が基本。東京から見たら「ありえない」もの。しかし大阪から見たら、東京の「甘いたまごやき」もあり得ないものになります。食文化の違いは、たまごやきだけではありません。

出汁の違い

よく聞くのは、お出汁の違い。東京からやって来た人が大阪のうどんを見ると、本当に味がついているのかと疑われるかもしれません。大阪のうどんは色味が薄く、あじもさっぱりしているからです。
大阪のうどんで使われているのは、昆布だしと少しの醤油。一方で東京のうどんで使われているのは、濃い口醤油とカツオの出汁。スープそのものが別物です。東京から見た大阪のうどんは奇妙奇天烈なものですが、大阪から東京へ来た人も同じ。黒くて味が濃い東京のうどんは、大阪人にとって奇妙奇天烈なものなのです。

麺の違い

うどんはスープだけでなく、麺も東京と大阪で違いが出ています。大阪は粉モン文化が盛んで、うどんも「粉モン文化」によって生み出されたもの。命を懸けているといっても過言ではなく、のど越しさわやかでツルツルとした触感が特徴です。
難しいのは東京。東京は「うどん」よりも「蕎麦」に力を入れており、大阪ほど力を入れていません。ただ種類はかなり豊富で、柔らかい麺からコシのある麺まで揃っています。

食文化が違う理由は?

東京と大阪で食文化が大きく違うのは、何千年と培ってきた「歴史」でしょう。もっと突き詰めると、東京と大阪の土地の成り立ちに辿り着きます。土が違うので、育つ作物も変わるもの。育つ作物も変われば、食生活も変わります。
どちらの食文化が良いのか悪いのかではありません。各都市の食文化を大切にしつつ、違う食文化に触れてみるのもまた一興。新しい発見につながることでしょう。