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身近なイベントが消えた。各施設の対応策は?

コロナ禍でイベントが軒並みなくなり、周囲にどのような影響が出ているかを「経済損失」という概念でみると、年間で10兆円以上の損失が出ているそうです。あらためてコロナが経済に与えたマイナスの大きさに驚かされます。
ただ、この統計には、全国の主要なイベントしか盛り込まれていません。例えば、企業単体の催しや労働組合のイベント、東京など地域のイベントのようなものは全てをカバーできていませんし、できるはずもありません。また、結婚式なんかも、広い意味ではイベントと言えるでしょう。大きなライブツアーがなくなったのももちろん大事ですが、本当はそうした身近なイベントの方が、私たちの日々の生活の質を左右するのかもしれません。

リモート宴会を打ち出す

例えば、ホテルでは「リモート宴会」のようなプランを打ち出しています。これはコロナ禍に入って普及した「リモート飲み会」の高級版、豪華版とでもいうような内容で、ホテルの一室にごく少人数で集まり、料理や酒を楽しみながら遠隔の人たちと会話を楽しむプランです。仮に東京で親戚が結婚式・披露宴を行うとします。しかし、東京は緊急事態宣言下で「実の親ならまだしも一親戚の立場で東京まで行くのも…」という際に、地元のホテルに小さな宴会場と料理を用意してもらい、遠隔で二人の門出を祝うというものです。2年前には考えられなかった方法ですよね。また、仮に1カ所に集うとしても、披露宴会場では参加者間をパーテーションで区切る工夫も、多くの会場が実践しています。
企業や組合の宴会では、例えば立食形式の食事がなくなりました。その代わりに豪華な弁当を用意し、パーテーションで区切られた会場で提供したり、場合によっては持ち帰りの土産として渡したり、といったサービスもあります。
コロナ禍ではイベント主催者はもちろん、受け入れる施設側、その周辺の業者までが広汎に影響を受けています。なかなか不特定多数の人と会うことは推奨できませんが、可能な範囲でそうした取り組みをする事業者を応援し、アフターコロナに向けて事業の継続を少しでも後押ししたいですね。