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1分間マネジャー(K.ブランチャード/S.ジョンソン著、小林薫訳)

自分が社会人になったときに、先輩から勧められた本だったか、自分でたまたま見つけた本だったか、今となっては記憶がないのですが、この本を読んだ時のインパクトが強かったのはよく覚えています。

今回、自分ではなく周りの人で、仕事において時間を大事に考えていないような話しぶりの人が少なくないので、改めて自分がどのようにして成長したのか、その人たちにどうやって仕事人として成長してもらおうか、などと考えていた時に、この本の存在を思い出しました。

中古で買った本なので、既にカバーはなく、紙もそうとう焼けた色になってしまっていますが、いまでも座右の書です!

仕事ができる人は皆「時間」を大切にしている

今さら言うまでもないですが、仕事ができる人は、皆から頼られるし、自身も責任感が強い人が多いから、とても忙しいです。

ですから、当然ながら、自分の時間の使い方には強いポリシーを持っているし、だからこそ、他人の時間も大切にしようと、いろいろと配慮をされています。

そしてそれがさらにその人の信頼を増すことになり、仕事が来るようになり、ますます忙しくなり、さらなる効率的な時間の使い方、無駄な時間の削減に意識を向けることになっています。

さて、その逆はどうでしょう。

忙しくないから時間を非効率に使うのか、時間を非効率に使うから仕事が来なくなり忙しくなくなるのか、どちらが先かはわからないのですが、確実にいえるのは、自身のみならず、他人の時間も無駄にさせることが少なくないのは、ほぼ間違いないでしょう。

身の回りの「仕事を任せられない人」と、そこからの脱却を目指したい人へ

仕事にはすべて期限があります。

また、仕事にはコスト(もしくは期限とコストをあわせ生産性でもいいです)のことも考える必要があります。

仕事を任せたくないと感じる人に共通した特徴として、「時間」を気にしていないことがあげられます。

ぜひそのような人には、「時間」を意識し、さらには「1分間」という時間の単位をも意識して言動をとるといいと思います。

そんな意識の持ち方・替え方をわかりやすく示してくれるのが、紹介する「1分間マネジャー」という本です。

「1分」という単位での言動を心がけよう

この「1分間マネジャー」は、物語風になっており、読んでそのまま何をすればよいかがすぐにわかるような記載にはなっていません。

ですが、主人公になりきって、意識・考え方を変え徐々に成長していく過程を見ることで、疑似体験をすることは十分可能です。

もちろん、自分が既に達成しているようなスキル・意識の部分は、ななめ読みでも構いません。

至らない点についてはじっくり読み込んで、自分だったらどうするかを考えながら読み進めることをお勧めします。

そして実践です。

ぜひ実際の仕事の場でも、1分間という時間の制約を設けて発言を完結させるよう、意識して実施してみてほしいです。

きっとその効果は抜群で、他人からも程なく一目置かれ、自分の自信にもつながっていくでしょう。

まとめ

仕事ができる人は「忙しい」です。

だから自分や他人の「時間」を大事にしようとした言動をとっています。

そういう人を見習い、追いつき、追い越すには、「1分間」という時間を単位として結論や意見をいう習慣を持った「1分間マネジャー」になってみましょう。

名前のとおりのマネージャーの立場でなくとも、仕事をする人なら共通に持っていたい意識と行動規範であるといいたいです。

部下・後輩を持つ人ならなおさら、自らも意識して、指導にも使ってほしい視点だと考えます。